中国語入門者のための中国語会話習得法

中国語会話習得のための効果的な学習方法とおすすめ教材のご紹介

学習理論

心理学者が提唱する最短期間で中国語習得に必要な7つの行動

2017/04/08

心理学者で事業家でもある、Chris Lonsdale(クリス・ロンデール)氏が効率的な第二言語習得のための7つの行動を提唱しています。

 

効率的な外国語習得のための7つの行動

1.中国語を聞きまくる

2.個別の単語を気にせずに意味を汲み取る

3.既習単語の組み合わせ

4.重要な単語や表現から習得する

5.言語学習の親を見つける

6.中国語話者の表情筋の使い方を真似する

7.直接意味を思い浮かべる(脳内で翻訳しない)

 

中国語を聞きまくる

とにかく、意味は分からなくても構わないので、中国語を耳にする機会を作ることで、中国語のリズム、繰り返される表現パターン、あるいは何度も使われる単語を脳内に浸す。

1000時間ヒアリングマラソンなどもこの理論の応用だと思います。これは、第二言語習得の分野では、インプット仮説として知られている理論で裏付けられています。

 

個別の単語を気にせずに意味を汲み取る

外国語を習得できていない状態で単語も聞き取れないのにも関わらず、コミュニケーションは成り立つだろうか?

言語とは、口から発せられる音声だけではなく、話している人の表情や体の動きなどのボディーランゲージなどの非言語要素も含まれるため、個別の言葉が聞き取れなくても多くの場合、コミュニケーションが成り立つこともあります。

多くの場合は、理解可能なインプットや知っている言語表現のパターンから聞き取れない単語や表現を推測することも可能です。このように、相手の意思を汲み取るためのキーワードや重要な表現だけを聞き取ったり、推測することで、意味を汲み取ることが可能となりコミュニケーションが成り立つことが多くあります。

 

既習単語の組み合わせ

知っている単語を組み合わせることで何百倍、あるいは何千倍の表現が可能となります。例えば、10個の動詞、10個の名詞、10個の形容詞を習得したとしましょう。その場合は、10×10×10=1000、つまり理論的には1000通りの表現をすることができるようになります。

言葉の表現とは、全て暗記することで成り立っているわけではなく、暗記した単語や表現の組み合わせによるクリエイティブな作業によって、より加速的に表現の幅を広げることができるのです。

知っている単語を並べるだけでも相手に自分の意思を伝えることができるのであれば、それはもう既ににコミュニケーションが成り立っていることになります。

外国語学習の過程ではあまり完璧な表現を身に付けることに重点を置かないほうがスムーズに学習が進む場合もあります。

重要な単語や表現から習得する

日常会話でよく使われている単語や表現をまず最初に身に付けることが重要です。

「どのように言うのか?」

「わかりません。」

「もう一度言ってください。」

「それは、どういう意味ですか?」

まず、以上のような表現を話すことができれば、コミュニケーションの第一歩と成ります。

次に、常に使うような日常会話には欠かせない単語を身に付けます。

そして、その次には言葉と言葉、表現と表現を結びつける接続詞(しかし、だから、そして、など)を身に付けます。そうすると少し複雑な表現ができるようになります。

 

言語学習の親を見つける

子供に言葉を教える親を観察してみてください。まだ、言葉になっていない子供の発している音は、他人には理解できなくても、その子供の親だけは、不思議なことに理解できることが多いのです。そして、親は子供に対して、より易しい表現で言葉の意味を子供に説明します。

また、子供は親に対して全幅の信頼を置いているので安心してリラックスした環境で言葉を身に付けていきます。そして、親は子供が理解できる言葉を知っているため、いわゆる理解可能なインプットができる環境があるため、親の話していることを聞き取れるようになり話せるようになります。そして、あなたに興味を抱いていて、対等な立場でコミュニケーションを図ってくれて、しかも何を伝えようとしているのか、理解してくれるような「言語学習の親」を探しましょう。

そのような言語学習の親として相応しい4つの条件は?

1.あなたの言うことを一生懸命理解しようとする

2.あなたのミスを訂正しない

3.正しい言葉を使ってあなたの言いたいことを確認できる

「~と言いたいのですね?」

4.知っている言葉を使う

例えば、海外留学した時には言語交換という方法がありますが、良い相手を見つけられるとお互いが「言語学習の親」となることでしょう。ところが、配偶者は言語学習の親には相応しくないようです。

 

中国語話者の表情筋の使い方を真似する

中国語話者が中国語を話している表情をよく観察してみてください。中国語と日本語では顔の筋肉や口の周りの筋肉の使い方が大きく異なるため、よく観察していると中国語話者は、口の動かし方が非常に激しく大きいことが発見できることでしょう。このようにして、中国語の正しい発音をするための表情筋の動きを知り、その動きを真似することによって、相手に伝わる発音が身についていきます。

話は少し逸れますが、以前、英語を習得するために学習していた時に、元ロッテマリーンズ監督のボビー・バレンタイン氏の英語と彼が話している表情は、正しい英語の発音を身に付けるための表情筋の使い方を知る上で非常に役立ったことを思い出します。

 

直接意味を思い浮かべる(脳内で翻訳しない)

ほとんどの外国語学習者は、外国語を学ぶ際に、母国語を脳内で思い浮かべてから、それに対応する目標言語(外国語)を思い浮かべるというプロセスを何度も頭の中で繰り返します。これは、非常に効率の悪い作業になります。

「同じ箱、異なる経路」のイメージトレーニングにより瞬発的に言葉のイメージを感情として認識することができるようになります。つまり、「氷」という言葉を聞いた瞬間に、「冷たい、硬い、溶ける、冷凍庫・・・」(同じ箱)などあらゆる言葉の持つイメージを認識します(異なる経路)。

このような脳内の作業を繰り返していくことで、新しい音と自分が既に持っているイメージを直感的に結びつけることが少しずつ上達していきます。そのような意識的なトレーニングによって、そのプロセスが無意識に出来るようになります。このような脳内作業のトレーニングによって得られたプロセスの完成形を第二言語習得理論では自動化と呼びます。

 

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