中国語をわずか6ヶ月間で習得する5つの原則
2017/04/08
心理学者で事業家でもある、Chris Lonsdale(クリス・ロンデール)氏が効率的な第二言語習得のための5つの原則を提唱しています。
その内容があまりにも的を得ているため、今後の中国語学習に役立つのではないかと考え、その考え方と応用方法をまとめておきます。
どのように効率的な外国語学習が可能か?
実は、彼は長年考え続けてきた興味深い問題があったのだそうです。それは、「どうやったら学習を高速化できるか?」ということ。
この問題に対して、彼は心理学の視点から、言語習得を短期間でしかも効率的に学ぶための法則を導き出しのだそうです。
彼は、以前、中国に行き2年以内にネイティブスピーカーのレベルまでの中国語を習得するという目標を立て、そのために心理学の研究から得られた結果を学習プロセスに応用しました。
その方法によって、彼はたったの6ヶ月間で北京語を身に付けて、その後間もなく、ネイティブスピーカーの中国語レベルに達しました。
観察による真似事から不可能は可能になる!
「どのようにしたら、一般的な大人が外国語を短期間で、無理なく、効率的に習得出来るか?」
言語学習の基本は、“真似事”が人間を進化させてきたという事実にヒントがありそうです。
それは、心理学で、モデリング(何かしらの対象物をモデルに、そのものの動作や行動を見て、同じような動作や行動をすること)と呼ばれているもので、この理論を実践すれば6ヶ月で外国語が習得できるという結論になったと彼は述べています。
多くの人はそんなことは不可能だと思うかもしれないです。ところが、まだ船しかなかった頃、重たい鉄の塊が空を飛ぶことができないと信じられていました。ところが、鳥はどのように空を飛んできるのかを観察することから不可能が可能になったのです。
それでは、わずか6ヶ月間でどのように外国語を身に付けることができるかの本題に入ります。その方法の核心になる考え方が、5つの概念です。
外国語習得にとって重要な5つの原則
1.自分に関係のある言語から学習する
2.学習初日からコミュニケーションの道具として使う
3.理解すること(学習ではない)が言語学習のポイント
4.表情筋が痛くなるまで発音練習する
5.リラックスした環境で学習する
自分に関係のある言語から学習する
自分に関係のある場面と自分には無関係の場面を思い描いてみてください。例えば、新聞を見ながらテレビのニュースを流していたと仮定しましょう。
強盗犯が拳銃を持って逃走中だというニュースが流れたとしても自分の住んでいる近隣でなければ、新聞を読むことに集中するかもしれませんが、その犯人は近隣であった場合は、とっさにテレビに目が行き意識がそのニュースに集中するはずです。
このように、外国語学習も自分に関係する分野やジャンルの言語を学ぶことで学習効果が飛躍的に向上します。彼は、このことを「注意」、「意味」、「自分との関係」、「記憶」という言葉を使って説明しています。
自分に関係のあることであれば、その意味に注意が集中して強く記憶に残るという原則です。つまり、自分の興味のあること関係のある分野の言語から学べば効率的な学習ができるでしょう。
学習初日からコミュニケーションの道具として使う
2つ目の概念は、学習初日から言語をコミュニケーションの道具として使うことが重要です。逆に言えば、外国語の習得にどれだけ時間を掛けても学習対象として捉えていてはいつまで経っても身に付かないでしょう。
例えば、ショッピング目的で行く海外旅行へ行く時には、「いくらですか?」という表現くらいはその国の言葉をすぐに覚えられるものですが、その国の大統領や首相の名前をその国の言語でどのように呼ぶかは、覚えないことでしょう。
このように言葉は、コミュニケーションのための道具であるため道具として使う機会があればどんどん使うことで外国語の習得は効率的に進められます。
理解可能なインプットが効率的学習のポイント
第二言語習得の研究では非常に有名な理論ですが、「理解可能なインプット」(comprehensible input)が必要不可欠です。つまり、全体の意味はほぼ理解できるけれども、まだ身につけていない語彙や文法などの言語表現が少し含まれているようなインプットが言語習得を促進すると考えられています。
表情筋が痛くなるまで発音練習する
日本語と中国語では発音が全く異なるため、ピンインを日本語読みしていては、いつまで経っても相手に意思を伝えられないでしょう。
口を中心とした顔の筋肉である表情筋全体を使って中国語ネイティブスピーカーが話す音を真似ることが重要です。そのためには、彼は顔の表情筋が痛くなるくらい練習することが必要だと唱えています。
リラックスした環境で学習する
5つ目の重要な概念は、リラックスした環境が外国語学習には必要だと説いています。つまり、悲しい時、怒っている時、心配な時、気が動転している時などはいくら時間を掛けても効率的な学習には繋がらないということです。
更に具体的に言えば、気分もよく、リラックスしていて、アルファ波脳の状態で、好奇心が強い時は、非常に速く効率的に学ぶことが出来るのです。
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