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中国語留学

留学する国による中国語の表記と発音の違い

2014/10/30

同言語での言葉の違いは中国語も

ひとえに中国語といっても中国で使われている中国語と台湾で使われている中国語は少し異なります。日本語でも関東で使われている日本語と関西で使われている日本語では同じ日本語でも異なります。また、アメリカで使われている英語とイギリスで使われている英語も異なります。このように、同じ中国語、日本語、英語であっても、国や地域によって使われている言語は少しずつ異なるわけです。

 中国語表記の違い(簡体字と繁体字)

それでは、中国に焦点を当ててもう少し詳しく紹介します。同じ中国語でも中国語の表記文字、発音、表現などの点で中国と台湾では少しずつ使われる言語が異なります。中国で使用されている中国語の表記文字は簡体字といわれています。一方、台湾で使用されている中国語の表記文字は繁体字といわれています。

そして、日本で使われている漢字は中国の簡体字とも台湾の繁体字とも異なるものですが、どちらかというと台湾の繁体字にかなり類似しています。感覚的には日本の漢字の旧字体と台湾の繁体字が、ほぼ同じような表記文字という印象です。

 中国と台湾の中国語発音の違い

中国語の発音も同じく国や地域によって少しずつ異なります。一般的に、中国で使われている中国語は反り舌音(zh・ch・sh・r)が強く、高音だといわれています。一方、台湾で使われている中国語は反り舌音が弱く、それほど高音ではないといわれています。

確かに、中国のテレビ番組などを見ているとかなり反り舌音が強くキーの高い音が耳につきます。一方で、台湾で使われている中国語は抑揚が弱く、異なった音をはっきりと聞き分けられないという経験をしたことがあります。

 中国語の発音の違いは大きな問題か?

ところが、中国人と台湾人同士で会話をした時に、お互いがコミュニケーションに支障をきたすというほどの違いはないようです。むしろ、中国は多民族国家であるため、それぞれの民族が独自の言語を持っていて、中国語という共通言語はあるものの、それぞれの民族独特のアクセントや発音が異なるため、中国国内でもそれぞれの地域によって中国語方言があり、その方言が強いとお互い聞き取りにくいということが起こるそうです。

 中国と台湾の発音記号の違い

また、発音記号も中国と台湾では異なります。中国では発音記号にアルファベット表記のピンインを使いますが、台湾ではボポモフォ(ㄅㄆㄇㄈ)と呼ばれる注音が使われます。実際には、中国語の子音は21音で母音は16音ですので、合計37音の発音符号を覚えるだけのことです。この37個の発音符号を拼音符号(アルファベット)を使って覚えるか、注音符号(ㄅㄆㄇㄈ)を使って覚えるかの違いです。どちらの発音記号を使ったとしても中国語の音声は同じです。現在、台湾の中国語の語学学校ではピンインとボポモフォの両方で教えているところが多いです。

 中国と台湾の表現では若干異なる

同時に、中国語表現についても中国と台湾では若干違いがあるようです。ただし、お互いコミュニケーションに支障をきたすほど異なることはないようです。ほんの一例ですが、「謝謝」(ありがとう)に対する返答は、一般的には「不客気」(どういたしまして)ですが、台湾ではよく「不会」という表現を使います。もちろん、中国では「不会」という表現は使いません。

 中国と台湾での中国語呼称のまとめ

最後に、中国語は、普通語、北京語、国語、中文など多くの呼び方をしてますので簡単にまとめておきましょう。ちなみに、中国語と台湾語は全く異なる言語です。

中国では中国語は、普通語、北京語、中文などと呼ばれます。

台湾では中国語は、標準語、国語、中文などと呼びます。

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