中国語入門者のための中国語会話習得法

中国語会話習得のための効果的な学習方法とおすすめ教材のご紹介

中国語学習 学習理論

外国語学習時の準備と心構え

2017/04/08

 外国語学習とコミュニケーション習得の違い

私は、中学1年生の時に初めて英語を学習し始めました。その後、数十年が経過していますが、未だに英語で議論ができるまでには至っていません。その要因のひとつは、無意識のうちに英語を学校で学ぶ1教科というように考え、合格点を採るための勉強をしてきたからだと反省しています。つまり、コミュニケーションのための語学習得ではなく、勉強のための学習をし続けてきたということです。その後、日本にいる間はほとんど英語を意識して使ったことがありませんでした。

そして、学生時代に海外放浪の旅に出て、生まれて初めてコミュニケーションとしての英語に触れる機会がありました。そこで初めて生きた英語に触れ、自分の英語を外国人に対して話すことになったのです。日本では、一度も使ったことがない英語を、頭をフル回転して何とかコミュニケーションをとることができました。このように、海外に行き、英語でコミュニケーションを取らざるを得ない状況に身を置くと、拙い英語でも何とか自分の意思を伝えることができるものです。これが、言語習得の原点だと思います。

つまり、英語でコミュニケーションをとることが目的なのか、英語そのものを勉強することが目的なのかが、頭では理解できていても、コミュニケーションをとるための言語学習は実践できないものです。あくまで、英語という言語はコミュニケーションをとるための1つの手段でしかありません。コミュニケーションをとるためには、英語という言語要素だけではなく、表情や態度などの非言語要素も1つの手段となりえます。

そして、英語に対して脳が瞬時に反応するようになるためには学習をする前の段階で、ある準備が必要になるということに気が付きました。その準備とは、特に日本で外国語を学習する際に言えることですが、意識的にコミュニケーション相手を想定しながら、練習をするなどの実際のコミュニケーションを想定した当事者意識が必要だということです。

 

大人が外国語学習する時の注意点

学習段階において、実際に英語でコミュニケーションをとろうとする時には、ある阻害要素があります。それは、学習者の「緊張」です。コミュニケーションをとる際には、言語要素に限定すれば、話すことと聞くことの2つの要素がマッチして初めて意思の疎通が可能となります。主に、話すことは言語習得の暗記に依存していますが、聞くことは慣れ(刷り込み)による記憶に依存すると思います。コミュニケーションを阻害する要素である「緊張」は、相手の行っていることが聞き取れない恐怖感によって増幅します。これは、コミュニケーションの悪循環のスパイラルといえるでしょう。

それでは、コミュニケーション時の緊張を和らげる方法はないのでしょうか?聞き取れなくて当たり前という「開き直り」の気持ち、相手を安心させるような「笑顔」、そして聞き取れなかった時に使え、相手をこちらのペースに巻き込むための切り返しのジョークを用意しておきましょう。コミュニケーション時には、これらの3点を事前に心の準備として用意しておけば、緊張感を和らげることができるでしょう。

外国語習得を妨げるもうひとつの阻害要素は、「面子」です。大人であれば誰でも面子を多かれ少なかれ持っています。非常に気さくな性格の人で、いつも周りの人を笑いの渦に巻き込むような人でさえ、面子はあります。外国語を聞き取れない・話せない、あるいは話せたとしても下手糞な言葉を他人に晒すことは、大人であれば誰でも避けたいことです。ところが、子供はどうでしょうか?

 

 大人と子供の外国語学習上の相違点

子供は、大人の真似事(模倣)をすることが得意ですね。子供が言語習得をする上で大人よりも優れている点は、言葉のコピーに長けていることでしょう。子供は知らない言葉が出てくると、直ぐにマネをして何度も何度も同じ言葉を使っている間に、自然とその言葉を身に付けてしまいます。周りに誰がいようと関係なしに、恥ずかしいという気持ちもなく、ひたすら覚えたての言葉を繰り返します。

これは、子供には面子という認識が非常に低いからではないでしょうか?子供は、分からないことに対する恥ずかしさや間違った言葉の使い方に対する羞恥心などを意識するようなことは皆無でしょう。大人が新たに外国語習得を目指す時に、言語習得の成長を妨げる要素は、大人特有の恥ずかしさからくる面子です。外国語を学習する時だけは面子を忘れて、目いっぱい間違えましょう。

特に小さな子供には言語習得の特別な能力が備わっているということが学術的に研究されています。それは、クリティカルエイジと言われています。

クリティカルエイジとは?

クリティカルエイジとは、脳が持っている学習限界年齢のことです。この年齢を過ぎると、新しい知識を習得することが非常に難しくなります。言語習得の場合、クリティカルエイジは8~13歳程度と言われています。このような理由で、幼児期からの英語学習が推奨されているのです。

つまり、子供の言語習得能力と大人の言語習得能力とでは単純比較はできないわけです。このことから、子供が言語習得で歩んだプロセスを大人が同じように実行しても同じようには結果は得られないでしょう。そのため、子供の言語習得よりも学習時間は長く必要になりますが、子供よりも練習を増やすことでクリティカルエイジを過ぎても言語習得のデメリットを乗り越えることができます。また、大人には子供にはない論理的思考力などという言語習得のメカニズムを持っているため、大人にとって最も効果的な学習方法を実践することが外国語習得には適切でしょう。

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