中国語入門者のための中国語会話習得法

中国語会話習得のための効果的な学習方法とおすすめ教材のご紹介

中国語学習 学習理論

聞くことと読むことの違いとコミュニケーション

2017/04/08

リスニングとリーディングの違い

リスニングとリーディングはコミュニケーションの受動的活動という点では共通しています。つまり、聞くことと読むことのどちらも、脳に情報を取り込む作業です。

ところが、リスニングは耳で聞く活動であるのに対して、リーディングは目で見る活動という点で異なっています。この違いの特徴を知っておくことが、外国語のリスニングをする時には重要です。

日本人にとって、中国語を読んで理解することは、あまり難しいことではないかもしれません。それは、同じ漢字圏の言語として文字に慣れているからです。

その他に、一般的に、読む行為は何度も繰り返し確認をすることが出来ます。つまり、1度読んでも理解できない場合は2度、3度読み直して確認することができるため、読む行為は難しいとは感じないのです。

逆に言えば、一度目を通した文章は二度と繰り返し読むことができない場合は、読む行為も難しいと感じるかもしれません。つまり、一般的に読む行為は繰り返しが可能ですが、聞く行為は繰り返しが難しいという点がもっとも大きな違いです。

何度も何度もその都度相手に聞き返していてはコミュニケーションに支障をきたすことになるでしょう。この点が、読む行為と聞く行為の大きな違いになります。

 

 リスニング能力とコミュニケーションの関係

一方、中国語を聞いて理解することは、日本人にとって非常に難しいと感じます。その理由の1つは、中国語と日本語の発音とでは異なる点があまりにも多いからです。

それに加えて、一般的に、聞くという行為は、読むという行為とは違い、コミュニケーションの最中に繰り返しができないことが最も大きな特徴です。

また、人が発する音は、それぞれの人によって低い音や高い音、透き通るようなクリアな音や濁ったこもった音、大きな音や小さな音などの違いのほか、場合によっては中国語を話す人によってアクセントも若干違うかもしれません。

大人が話す中国語と子供が話す中国語、男性が話す中国語と女性が話す中国語など、話す人の属性によって同じ中国語でもアクセントが異なることもありえます。

そのため、コミュニケーションの場で、実際に相手の話を聞くという行為は困難を極めることになります。この点は、文字を読むという行為には見られない部分です。

そして、外国語学習中の人にとって、コミュニケーションの最中は、相手の話すことが聞き取れないという恐怖との闘いになります。

さらに悪いことに、その恐怖が自分に対する緊張を高めて、更に聞き取れない状況を作ってしまうという悪循環のスパイラスに陥るのです。

 

 トピックを意識したコミュニケーション実践法

それでは、このような状況を念頭に置いて、リスニングをする場合はどのような対応を取ればよいのでしょうか?

まずは、聞き取れないことを前提に、相手が話している内容の内、聞き取れるキーワードをとらえることに集中しましょう。その他の言葉は聞き取れなくてもよいが、何について話しているかというトピックが理解できるようになると、意外にもコミュニケーション時の緊張感は和らぐものです。

つまり、相手の話している細部の言葉を意識しすぎて、センテンスを全て聞き取ろうとしないことが重要です。そして、どのような話題について話していて、その話題について良いか悪いか、嬉しいか悲しいかなどの話の大体の流れや雰囲気を知ることができると意外にも効率的な聞き取りができたりします。

一般的には、私たち日本人であっても、日本人同士で会話中、相手の話を聞いている時に、全てのセンテンスや全ての単語に注意を払って聞いているわけではなく、無意識のうちに必要な部分だけに注意を払って聞いていることが多いわけです。

このように、中国語で相手の話を聞く時でも、相手の話している全てを聞き取ろうとするのではなく、必要な部分だけ聞き取れれば、それで問題はないという姿勢でコミュニケーションをとることが重要でしょう。

>>>お勧め中国語会話教材を見てみる

【中国からの仕入れによるスモールビジネスに興味がある方へ】
アリババ・グループと直接契約している現役の中国ビジネスコンサルタントが明かす「中国仕入れ究極の効率化・省力化」タオバオ仕入れよりも安い&カンタン&早い!返金保証付き中国仕入れ

-中国語学習, 学習理論